2023年2月26日(日)の特別演奏会では、ベートーヴェンの交響曲第6番《田園》を演奏します。そこで、当団音楽監督の湯浅篤史に「《田園》のおすすめ名盤」を訊きました!
以下、全部で4つの音源を、音楽監督の一押しポイントとともにご紹介します。毎日の音楽鑑賞の選択肢に、ぜひご活用ください。
まずは「両極端」な2つの《田園》を聴き比べ
両極端な2枚の名盤をご紹介します。ぜひ聴き比べてみてください。
【1枚目】ショルティ/シカゴ交響楽団(ベートーヴェン全集)
このコンビはベートーヴェンの交響曲全集を2回録音していますが、そのうち第1回目、前期のものです。私が10代の時にリリースされましたが、日本発売のキャッチコピーは「これが現代人のベートーヴェンだ!」でした。今にして思うと結構笑えますね。大道を行く演奏です。後期の録音と聴き比べるのも楽しいです。
【2枚目】ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(ベートーヴェン全集)
ベーレンライター版に基づき、更にジンマンの新解釈が盛り込まれた斬新な名盤です。ただ斬新とは言うものの、ベートーヴェンが生きていた時代にはきっとこんな演奏をしていたのかな?と思わせる録音です。
番外編もチェックを
【番外編その1】岩城宏之/オーケストラ・アンサンブル金沢(浜離宮朝日ホールでのライブ全集)
音楽監督いわく……
「私がアルトトロンボーンを演奏しています。小さな型(多分6型?)でのベートーヴェンでしたので邪魔にならないように演奏するのに大変気を使いました。でも録音を聞くと意外と大編成のような弦楽器の響きに仕上がってます。レコーディングエンジニアのなせる技かも知れません。」
今では入手困難となっているようですが、もし見つけられたらぜひ聴いてみてください。
【番外編その2】ディズニー映画「ファンタジア」
ディズニー映画「ファンタジア」の中に「田園」が登場するストーリーがあります。田園風景が描かれているわけでは有りませんが、ベートーヴェンの音楽の喜びに溢れています。
ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団の演奏。かなり古いですが必見です。
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ぜひ、新祝祭の《田園》もお楽しみください!
今回は4つの音源をご紹介しました。みなさんのお気に入り音源は含まれていましたか?
2月26日には、ぜひ京都新祝祭管弦楽団の《田園》を聴きにお越しください。遠方の方に向けてオンライン配信もご用意していますので、あわせてご利用いただければ幸いです。
日時:2023年2月26日(日)14:00開演(13:15開場)
会場:京都府立府民ホール アルティ + musemoでのオンライン配信
指揮:湯浅篤史
ソプラノ独唱:小玉洋子
ピアノ独奏:ヘゲデューシュ・エンドレ
[プログラム]
モーツァルト:《フィガロの結婚》K.492より 序曲
モーツァルト:《フィガロの結婚》K.492より スザンナのレチタティーヴォとアリア〈とうとう待っていた時が来た〜さあ早く来て、いとしい人よ〉
モーツァルト:コンサートアリア《大いなる魂と高貴な心》変ロ長調 K.578
ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68《田園》
[チケット]
入場料:前売2,500円、当日3,000円(全席自由)※未就学児のご入場はご遠慮ください
ライブ配信:1,500円(3月31日まで何度でもアーカイブ視聴可能)